突然ですが、私は虫が大の苦手です。
てんとう虫もカブトムシも触れません。
今までたくさんキャンプをしてきて、コオロギがビョンビョン跳ねているキャンプ場や、どうやってもアリが大量に入ってくるキャンプ場、アブがとびまくっているキャンプ場などなど、なんとかいろいろな虫を乗り越えてきました。
そんな私が一瞬で車中泊を選択するという、初めてのことが起こりました。
現場となった(宿泊した)とことん山オートキャンプ場では、久しぶりにテントサイトではなく、ツリーハウスという部屋を借りました。
■とことん山オートキャンプ場
〒012-0183 秋田県湯沢市皆瀬字新処106
TEL 0183-47-5241
営業時間 8:30~17:00(通年営業)

(画像がゆがんでいるわけではありません。細長の建物です。)

出典:公式HP
利用料金
このツリーハウスは、2畳半の部屋に暖房設備とコンセントがあるシンプルな作りです。
今回はGWに泊まったので、ハイシーズン料金で1泊6,110円(定員4名)でした。

キャンプ場内マップ
キャンプ場内は↓このようになっていて、テントサイトとコテージなどの建物棟が分かれています。

出典:公式HP
お風呂や管理棟の方へ行くためには「夢の吊り橋」を渡らなければいけないのですが、これが結構ガチの吊り橋で。ジャンプすると揺れます。
ビビりな私は恐る恐る通りましたが、あまり渡ることのない吊り橋に子供達は大喜びでした。
夢の吊り橋↓


(中々高い)
炊事場&露天風呂
炊事場は水のみのタイプで、コテージエリアには屋根付きのテーブル席がたくさんあり
自由に使えるようになっています。
雨天時にはツリーハウス下のBBQスペースでは少し狭いので、これはとっても便利。
フリーサイトAエリアの炊事場↓

そしてこちらのキャンプ場は露天風呂が3つあり、24時間何度でも入り放題です!
これを目当てにきてる方も多いのではと思います。

ツリーハウスやコテージがあるところからは吊り橋を渡って露天風呂に向かうのですが、
まさかまさかの、吊り橋から男子風呂が丸見え…!!(入浴者側は解放感抜群かと思います)
眺めが良い吊り橋なのですが、入浴者がいたらいけないと思い、お風呂側は見ることができませんでした。
これから行かれる方はどうぞご注意ください。
脱衣所の様子↓

鍵のかかるロッカーを使いたい場合には100円が必要です。(お金が戻らないタイプ)
また、この露天風呂はシャワー室で体を洗ってからお風呂に向かう形になっています。
脱衣所 → シャワー室 → お風呂の順に進んでいく感じ。
シャワー室↓

お風呂の近くにはブランコなどの遊具がいくつかあり、子供たちがワイワイ遊んでいました。

ツリーハウス利用にあたっての注意点
今回、珍しくテントサイトではない選択をしたのですが、予想外だったのはツリーハウス内のコンセントは携帯の充電程度しかしてはいけないこと。
屋内のコンセントということで簡単な調理機器なら使えるかなと計画していたので、想定外の事態に慌てました。(後から見たら公式HPにちゃんと載っていました。確認不足。)

使用可能電力を超えるとツリーハウス全棟が停電してしまうそうなので、超重要事項です。
どうしよう…ご飯炊けない…と悩んでいたら、なんと同行者がポータブル電源を持っていた!
本当ポータブル電源って便利ですよね。
今回は3家族でのグルキャンだったので、子供らのワチャワチャ対応もあり、時短料理ができる電源は本当に助かりました。
また、ツリーハウス下にある備え付けのテーブルでは、卓上コンロや七輪等の利用が禁止されているので、使いたい場合にはテーブル等を持参して使用してくださいとのことです。
さらに室内は火気厳禁なので調理危惧の使用には注意が必要などなど、いくつかのルールが定められているので、しっかりと受付時に説明を聞いておきましょう。
お手上げだったカメムシ問題
ポタ電のおかげで電源問題は解決したのですが、
その後。その後です。
いざツリーハウスに入ろうと扉を開けると、く…くさい!!!!!
この臭いはヤツらしかいない。
そう、カメムシ…!!!!!
しかもこの臭いの量は1匹や2匹ではない!
虫がとにかく超超超苦手な私は光の速さで階段を下りて10mくらい離れました。
一緒に行った夫が中で何やらずっと戦っている様子…
15分ほどして夫が右手に何かをもって階段を下りてきた。
そう、駆除したカメムシ、約30匹。(ビニール袋に入れて)
その瞬間、「ここで寝るのは無理だ。車中泊しよう。」と硬く決意しました。
この駆除から1時間ほどして、再度中をチェックするため夫が中へ…
「20匹くらいいる」(絶望)
フロントに連絡して掃除と予防スプレーをしてもらったのですが、何の意味もなく。
持っていたキンチョールはカメムシには効果がなく。
窓の隙間からどんどん入ってくるカメムシたち…
これはもう勝てる方法がないと判断。
見えるところは駆除したはずなのにどんどん現れるので、
天井の梁が組まれているところにもたくさんくっついていたのだと思います。
そして暖房により部屋が暖かくなってきて活動が活性化。
夜には部屋中をブーン、ブーーーンと飛びまわるというまさに虫かご状態。
こののち家族全員の心が折れ、4人で車中泊することとなりました。
今回はグルキャンだったので3棟借りていたのですが、全部同じ状態でした。
我が家以外の1家族はツリーハウス内にインナーテントを張って寝る場所を確保する作戦、
もう1家族は寝袋にこもって寝るという強行突破作戦でそれぞれ眠ることに。
翌日、みんなそれぞれ寝不足の朝を迎えました。(理由省略)

アウトドアは自然を学ぶ場で、虫のすみかに自分から行っていることも理解していたのですが…ヘタレな私には今回ばかりは耐えられませんでした。。
とは言え、キャンプ場自体はとても人気があるキャンプ場で、テントサイトの方はたくさんの人で賑わっていました。
豪雪地域の秋田県にありながら、冬季閉鎖することなく雪中キャンプも楽しめます。
木々の中にあるフリーサイトとは異なり、区画サイトは広々としていて満点の星を存分に楽しめそう。

まとめ
正直、設備などはなかなかに年季が入っているので「お湯がでる炊事場」や「ウォシュレット」などはありませんが、野生の草花や野鳥、川など、自然を思いっきり楽しむことが出来ます。
キャンプ場から徒歩3分のところには「小安峡大墳湯」という、噴き上げる間欠泉が見られる観光スポットがあって、実際に行って見たところ、硫黄の香りとモクモクの湯気と横から音を立てて噴き出す間欠泉がとっても迫力満点でした!


あまり見ることのない珍しい植物が切り立った岩肌にびっしり生えていて、もののけ姫のこだまが住んでいそうな…まるで別世界のような雰囲気がとても素敵でした。
ただ、上りと下りの階段がかなり長く急なので、覚悟して行かれた方が良いと思います(笑)
すぐそばに稲庭うどんが安く買えるお店もありますので、周辺の観光スポットも是非楽しんでいただきたいキャンプ場だなと思いました。
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